2016年7月18日月曜日

2016/7/17 なぜ、小さな会社の生産性は低くなるのか

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本日は、顧客先に退職者の書類を預かりに行きました。
また、青年会議所の資料作成。
就業規則の改訂1件も、少しですが進めました。


移動時間に考えたのですが、事務って仕事は、規模が小さい会社ほど負担が大きいのです。


例えば、1人の会社A社で算定基礎届を書くのも、50人の会社B社で算定基礎届を書くのも、多分一人の人間がやりますよね。

A社の事務担当も、B社の事務担当も、算定基礎届は年1回こっきりの仕事ですから、多分最初は「書き方の確認」をするのだと思います。仮にこの作業は10分だとしましょう。
(A社:10分 B社:10分)

次に算定基礎届を実際に書きます。A社は1人あたり3分だとしましょう。量を書くB社のほうが、1人あたりの処理時間は加速しますから、平均2分。(昇給で月額変更届を書く可能性は両社ともあるため、ここでは検討しないことにします)
(A社:3分 B社:100分)

続いて、総括表と附表ですが、やはり書き方を確認します。A社もB社も10分。
(A社:10分 B社:10分)

実際に書きます。こちらは、A社は簡単なので10分。B社は人数カウントや年齢確認に時間がかかりますので、30分としましょう。
(A社:10分 B社:30分)

最後に封筒を作って事務センターに郵送します。A社もB社も20分としましょう。
(A社:20分 B社:20分)

さて、ここまでの合計時間ですが、次の通りです。

 A社:53分  B社:170分

A社が約1時間、B社が約3時間。

しかし、全社員で使える時間が、圧倒的に違います。
A社は代表1人だけの法人ですので、1日12時間くらい月25日くらい働くとしても、月間300時間しか使えません。
B社は組織となっています。1日8時間、月20日働ける人が、50人いるのです。月間8,000時間も使えます。

そうすると、この算定基礎届にかけた時間の占める割合は、次の通りとなります。

A社 1÷  300=0.3333%
B社 3÷8,000=0.0375%

割合として考えると、月間に使える労働時間のうち、1人法人であるA社は、50人の企業であるB社の、約9倍(8.888…倍)の時間を使っていることになります。

そして、事務という仕事の性格は、こういった傾向になります。社会保険にかぎらず、納税関係も然りです。これでは、時間の使い方の面では、大企業に小企業がかなうわけがありません。

そこで、餅は餅屋、社会保険は社労士に、というアウトソーシングのメリットが生まれるわけです。
この事務のアウトソーシングに特化したサービスを、高橋事務所もリリースする予定ですので、ご期待ください。

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